2015年12月28日

失われゆく内なる微生物を取り戻すには

マイクロバイーム(微生物群)はヒトと共に進化し、口腔や腸管、鼻腔、皮膚で代謝物を恒常的に産生分泌して、ヒトの免疫系や病気への抵抗性に重要な役割を果たして来ました。私たちの健康を保っているのは、私たち自身のマイクロバイオームです。

個人のマイクロバイオームを構成する微生物は3歳までの幼児期に決定され、成人以降も幼児期の構成を保っています。
元々海から生まれた生命たち、私たちは体の中に健康に関わる豊富な微生物をもっていたのです。

ケプリは 呼吸から取り込む 100%天然成分の「善玉微生物群」です

▪️どうして微生物が失われてしまったのか
過去1世紀半の間に先進国は様々な技術で病気に打ち勝ってきました。
環境衛生の改善、ネズミの駆除、安全な水、幼少期のワクチン、近代医療、麻酔、抗生物質使用がそれに貢献しました。
しかし、過去数十年の間こうした医学の進歩の中で奇妙な事が起こっています。

私たちは現在かつてより病気になり易くなっており、尚且つ私たちは「現代の疫病」に苦しんでいます。
例えば、肥満、若年性糖尿病、ぜんそく、花粉症、食物アレルギー、胃食道逆流症、多種のガン、セリアック病、クローン病、潰瘍性大腸炎、自閉症、湿疹などです。

過去に見られる多くの致命的な疫病と異なり、そうした病気の症状は慢性的で何十年にも渡って、患者の生活の質を低下させています。

また、最も顕著な現代の疫病が肥満です。この20年の間で肥満は世界的な問題となり、それと同時に幼少期に始まる自己免疫型糖尿病は、先進国において20年ごとに発生頻度を倍増しています。
これらの増加の理由は病気そのものの変化ではなく、私たちの体内の何かが変わったのです。

3歳で糖尿病傾向と診断される子供たちもいます。
近年のぜんそく発症の増加も警告的水準にあり、食物アレルギーも至るところで見られます。
その上、小麦グルテンのアレルギーによって引き起こされるセリアック病の患者数も増えており、子供の10%が花粉症に苦しんでいます。

さらに、慢性的な皮膚の炎症である湿疹を持つ子供の数は、先進国において過去30年で3倍に増加しており、こうした病気や失調は子供達が免疫系の機能不全を起こしているからと考えられます。

自閉症やクローン病、潰瘍性大腸炎といった炎症性腸疾患の頻度も上昇し続けており、胃食道逆流症が引き起こす食道の腺ガンも増加傾向にあります。

抗生物質の乱用や帝王切開、消毒、滅菌により今マイクロバイオームの一部が失われようとしています。
マイクロバイオームの多様性損失は、私たち自身の代謝や免疫に致命的な影響を与えているのです。

▪️内なる微生物を取り戻す為に

自然の中に身を置く事だけでも、微生物を取り入れることができます。

ひと時代前には、子供は裸足で遊んだり、泥んこ遊びをしたり、川で泳いだりして、成長の過程で自然界から有用な微生物たちを取り込んでいました。

落ち葉が分解した土の中には沢山の微生物が存在します。森林浴、海水浴、自然の中で良い空気を深く呼吸する事も有用な方法です。

良い食べ物を選ぶことを実践している方々も多いと思いますが、1日に14400リットル、ドラム缶72本とも言われる空気を呼吸によるその空気の質が、健康に大きな影響があるのです。

今空気は化学物質のよって汚染され続け、電磁波などで空間の周波数も乱れています。

地球の微生物も、身体の微生物も悲鳴をあげています。