2015年12月28日

お肌バランス Q&A

Q ストレスはお肌にどのように影響しますか?


A:必ずしもストレスが悪い訳ではありませんが、過剰なストレスは副腎皮質を刺激し、アドレナリン、ノルアドレナリンというホルモンが血液中に分泌されます。それらのホルモンは血圧上昇や心拍増加、血糖上昇を引きおこします。特に女性の場合、ストレスによって男性ホルモンが増加し、皮脂腺が刺激されて皮脂量が急に増加します。これが毛穴をつまらせアクネ菌が炎症を起こしニキビや吹き出物の原因となります。食事・睡眠をキチンと取り、ストレスに強い身体づくりを心がけましょう。

Q 顔の薄い赤みが気になり化粧のりが悪いのですが、改善方法はありますか?


A:使用している化粧品や洗顔方法が間違っている可能性があります。化粧品に含まれる科学物質が微生物を殺してしまうケースも多く、原因の一つに、お肌を守る常在菌の減少が考えられます。1日に洗う回数を減らしてみましょう。

Q 保湿しているのに、乾燥肌が治らないのですが考えられる原因はありますか?


A:原因で意外と多いのが、「長時間のサウナ、美顔器、パック大好き」「温泉やピーリングでお肌スベスベ大好き」といった方々。このような習慣は誰にでも有効とは言えません。逆に美肌菌を殺してしまい乾燥肌の原因となっているケースも多いのです。

Q ニキビ専用化粧品を使用して、赤ニキビは減ったのに、白ニキビが増え乾燥肌になってしまいました。何が原因ですか?


A:ニキビの原因菌である「アクネ菌」を除去したことで、「美肌菌」までも殺してしまった為の副作用と考えられます。ニキビの原因菌として有名なアクネ菌ですが、美肌菌が増殖しやすい肌のPHを弱酸性に誘導する特性を持つ重要な善玉菌でもあり、一概に「アクネ菌を除菌することでニキビを抑制する」とは言えません。
放っておくとアトピーやアレルギー性皮膚炎になる可能性もあります。

Q 美肌菌が好む皮脂を落とさないためにも、水だけで洗顔した方が良いのでしょうか?


A:それは違います。悪玉菌と呼ばれる黄色ブドウ球菌も皮脂をエサとし、毒素を排泄します。この毒素が肌荒れの原因となります。逆に過度に神経質になり、こすり過ぎたり殺菌効果のあるものや脱脂力の強いものを使い続けると良い菌まで死滅させてしまい、結果的に肌を守るバリア機能が低下します。毎日の洗顔を正しく行い、余分な皮脂を取り除きお肌を清潔に保つことが大切です。

Q お肌にとって汗をかく事は悪いことですか?


A:適度な運動で汗をかくことは美肌菌を育てるコツです。汗の成分で表皮ブドウ球菌が増え、汗の成分と皮脂、表皮ブドウ球菌が生産するグリセリンで皮膚は弱酸性に保たれ外部からの菌はシャットアウトされます。また、汗をかいている時には、身体のめぐりが良くなり新陳代謝が活発になるため、人にも常在菌にも良いことだらけなのです。

Q お肌に良い常在菌を増やすにはどうしたら良いですか?


A:人の身体に棲みついた菌には好みの温度があります。常在菌は自ら熱を生み出せないため、適温以外ではひたすら元気がなくなり活動が鈍くなります。なるべく身体を冷やさないよう日々の生活習慣や食生活を見直しましょう。